なんとなく選挙っぽいイメージの画像を放り込みました。特に意味はありません。
さて、表題の通り何ですが選挙童貞を卒業しました。選挙権を手にして幾星霜、大事に守ってきたのですが、遂に卒業です。
せっかくなので、私が選挙童貞をどのように喪失したのかをご報告致します。長雨続きでお暇なら見てください。主な対象読者は選挙童貞の方です。どうぞよろしくお願い致します。
ちなみに政治的な意図はゼロです。選挙に行った理由も、行った方がいいらしいという程度です。
How to 選挙童貞の卒業
準備
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持ち物
なんか郵送された選挙っぽい紙みたいなやつです。中身も全く見てませんが、封筒かはがきが届いているはずです。
ここでハードルの高さを今までは感じていました。何故なら封筒を開封するのが面倒だし、字を読むのも面倒だからです。
でも今日は違う。なぜなら暇だから。でも暇でも文章はほとんど読みません。なんか地図だけ書いてあるので、それを目指して行くだけです。
ごちゃごちゃ期日前投票がどうだとかよくわからない注意事項が書いていましたが、全く読まなくても投票は可能です。営業時間も、基本朝から晩までやってるので、全く気にする必要はありません。至れり尽くせりですね。 -
身だしなみ
1 mmも気にする必要はありません。筆者はジャージにパーカー、便所サンダルとビニール傘という無職丸出しのスタイルで参加しましたが、全くお咎め無しでした。オプションで寝ぐせも多分ついていました。確認すらしていません。
実際に行ってみた
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建物に到着
多分区役所とか小学校とかだと思うんですよ。どこでも。私の場合は区役所でした。
で、区役所って大きいんですよ。普段全く行かないので、中で余裕で迷いました。
でも大丈夫です。選挙童貞でございますみたいな顔して、方言丸出しで「あ、選挙……」って公務員ぽい人(制服みたいなの着てる)に声をかければ、無事に案内して貰えました。ちなみに私は部屋はおろか階すらも合ってませんでした。何も分からん。なんで最初に三階に突撃したのか自分でも分からない。だって行けちゃったんだもん。 -
選挙ルームっぽいところの前段階
やっとこさお目当ての空間に到着。思ったより人が少なかったです。雨だからかね。
まず、受付みたいなところで唯一の持ち物のはがきっぽい何かを差し出します。ポケットに直接入れていたのでくっしゃくしゃです。雨に濡れていないだけマシだと思ってください。
それをすごすごと提出すると、「xxさん(本名。フルネームで呼ばれた)と言われたので、「あい」と消え入りそうな返事。これで本人確認終了です。
正直財布すら持っていなかったので、おそらく本人であるとの証明は不可能だったのですが、無事潜り抜けました。
多分「ちゃんと紙持ってこれましたか」みたいな検査だったんでしょうね。はがきみたいなのは突き返されました。 -
はがきっぽいやつと選挙紙のトレード
そして最後の関門です。持ってきたはがきっぽいやつと、選挙紙のトレードを行いました。
選挙紙は、神社のおみくじくらいの大きさで、まず人の名前を書くやつでした。
ここで初めて「あ、ついに選挙童貞卒業か……」という緊張感が自分の中で発生しました。マジで童貞だということが、そろそろお分かりいただけましたでしょうか。
ついに投票。合計三回
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人の名前を書く
いよいよ選挙です。投票です。人生初です。
誰かの名前を書いて箱に入れるのは、多分部活でキャプテンを選んだ時以来です。あの時は出来レースだったので全く緊張しませんでしたが、筆跡バレを恐れて変な字体で書いたのを覚えています。
そしていざ人の名前を書く段階に入りましたが、ここで全く予想していなかった事件が巻き起こりました。
そうです。知ってる名前が一つもないんです。正直これには参った。
あらためて考えると、そりゃそうだと。テレビもない新聞もとってないラジオも聞かないの3ナイ人間、NAI NAI 16ですので、何も分からんのです。
特に現代日本に不満がある訳ではないので、漠然と知ってる人(アベ首相とか、小泉元首相とか)に入れればいいやとか考えていたのですが、甘かった。全くわからん。
なんで全く分からんか。それは名前と政党以外の情報がゼロだからです。勘弁してくれよ。ここまで何も情報がないとは思わなかった。
正直こんな状態で投票するつもりではありませんでした。行ってパンフレットか何かを見ながら比べて投票できるシステムが構築されているもんだと思っていました。
いや、おかしいと思ったのよ? 入り口で「そういやパンフレットくれね~な~」とか思ってたのよ。それがこのザマですよ。
誰に投票したか書くと多分めちゃめちゃ怒られると思うので書きませんでしたが、かろうじて名字だけはいつかどこかで見たことある人に投票しました。公約とかは1 mmも知りません。
というか、次の人が続々と入ってきたのでいつまでも薄笑いを浮かべながら「わかんね~」とか言ってる場合ではなかったんですね。長考するにも判断材料が必要なのですが、それすらない。噂ベースで白票は意味ないという話を聞いたことがあるので、一応誰かの名前は書いて入れようと思いました。 -
政党の名前を書く
独りで何者かと戦って、人生初めて投票箱にねじ込んだのもつかの間、まだあるんだってよ。知らねーよ。
今度は政党の名前を書くらしい。聞いてないって、それ。
実は「これはイケる!」と思いましたが、甘かった。ギャグみたいな名前の政党が多すぎる。全然知らなかった(高校の教科書レベルから知識が更新されていない)ので、正直知ってる名前が三つくらいしかなかった。全国の候補者のみなさん、ノンポリってマジでこのレベルですから。ホントに知らないのよ。
その中で知ってる政党に投票。相変わらず公約は不明。 -
何も書かなくてもよい紙
やっとの思いで二つ投票箱に入れましたが、実はまだあるんです。最高裁判所の裁判官の名前がずらっと書いてある紙です。
もう全くワケが分からないので役所のおじさんに「これ何書くんですか」って聞きました。聞くは一時の恥。のはず。
そうすると丁寧に「辞めさせたい人のところにチェックをつけてください(文言は不明。多分テンプレの文言があるんだと思うんだけど、完全に忘れた)」という旨の発言でした。
正直誰がどうとかさっぱりわからないのですが、投票。死ぬかと思った。
結局三枚紙を箱に入れて、終わり。別にボディチェックも何もなく、そのまま外に出られました。
外に出ると、背広の人がいたので「これはインタビューか!?」とか思いましたが、全く何もありませんでした。期待させないで欲しい。献血みたいに何か貰えるかと思ってたけど、そういうのも全くなかった。
まとめ
- 手紙っぽいのさえあれば投票は可能
- 情報が全くない状態で投票が強いられる
- 人の名前書くのと、政党の名前書くのと、〇×のやつの合計三枚が要求される
結論から言うと、童貞は卒業できたがワケがわからないままに終わってしまったというところです。一番の衝撃は、情報が全くないところ。不親切だとは言わないが、そうならそうと言って欲しい。
自分の話をすると、全くの低学歴というわけではない(4年生大学は出ている)が、見事にこのザマである。無力だ、、、。選挙に行った方がいいって言ってたから、全く準備せずに行ったらこの仕打ちである。でも行ったことに意味があると信じ込みたい。オリンピック精神ですね。参加することに意味があるということで、どうか一つ。
伝えたかったことはただ一つです。アホでも投票は可能! これに尽きます。
青海老