青海老まんが日記(漫画の感想文垂れ流し)

主に完結漫画の感想文。たまに自転車乗ります


主に完結した漫画の感想を書く。多分漫画の感想にかこつけたぶちまけになっていると思う。

基本的に漫画を読んで「xx 感想」と調べるタイプの人を読者として想定している。要は読んだ人向け。

タバタ式から辿ってきた方は、恐れ入りますがグローバルナビゲーションのロードバイクの部分から飛んでください。最近サボリ気味

べしゃり暮らし 感想:現実じゃあこうはいかない


 漫画も人もいい所だけを見つめよう

べしゃり暮らし 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

べしゃり暮らし 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

 

 

 森田まさのりと言えばおそらく『ルーキーズ』が先に来るとは思うが、最近(2015年)完結しましたべしゃり暮らし。高校生が漫才師を目指す、分かり易く言えばシンデレラストーリーですわ。又吉センセの『火花』がどう見ても破滅に向かって突き進んでいったのとは対照的に、こちらはスターダムにのし上ることが確定的に明らかなので安心して読もう、というかそういう気持ちで読んだ。

 いや、ハッピーエンドじゃないと安心して泣きながら読めないじゃないですか(笑)

火花 (文春文庫)

火花 (文春文庫)

 

 ラストキッツーってなった。リアリティがなさそうな話なのにリアリティがあるから怖い

現実じゃあこうはいかない

概要

  1. 著者(私の主観と記憶に準拠)

     盛田まさのり。基本的には『ろくでなしブルース』⇒『ルーキーズ』⇒『べしゃり』のイメージ。間に短いのがぽつりぽつりと。

  2. あらすじ(これも私の主観と記憶に準拠)
     学年一の爆笑王上妻が自身の天才性に気付かず努力を続ける様と、それに周りがいい意味で振り回されるのをスターダムにのし上がるまで描く。分かり易く言うと、前田大尊が漫才やってるみたいなもん……というとみんな怒るかな?
     いつもの通り、気になる方はWiki(べしゃり暮らし - Wikipedia)でも見といてください。

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    最終巻表紙。森田センセらしい画だ
  3. 概要(巻数、掲載誌・時期)

     全19巻。ジャンプ系列で2005~2015年頃連載。

感想

  1. 出会い

     ルーキーズもろくぶるも大好きなんすわ。なので、これを読むのは自然な流れれ。長らく完結まで待って待って単行本全部買って読みました。一気に読めてよかった。

  2. 何故素晴らしいか

     基本的にはね、『シャカリキ』と同じスタイルの漫画なんですよ。

     

    blueshrimp.hatenadiary.jp


     主人公の天才上妻に周りが振り回される。ビッグマウスで、積極的で、努力家で、天然かつ計算高い。一番敵に回したくないし、なんなら味方でもちょっとご遠慮したいかもしれない。自分の自尊心というか劣等感がこれでもかというくらい刺激されるし、無邪気にこちらを求めてくるからだ。みんな同じ土俵で 勝負できると思うなよ!

     
    はっ! 穿ったものの見方をしている……反省猛省。

     というのもね、主人公が眩しくて羨ましいんですよ(これしばしば言っている気がするが、ご容赦)。天才なのは、まあいいですわ。人間だれしも何かの天才ですから。で、努力もする。これもいいですわ。羨ましいのはね、その真っ直ぐな気持ちなんですよ。お笑いに対する真っ直ぐな気持ちと、人を信じられる心。目的のためには余計なことを考えない(ことが出来る)精神性。これが羨ましい。

     いや、羨ましがっていてはいけないんだろうな。アドラー曰く「悲観は気分、楽観は意思」らしいので。そういうとこやぞ!

     うん、ホントは上妻が羨ましいんじゃなくて、そういうふうに生きられない自分が悲しいんだと思う。彼の行動を見て、それがいろいろなところに波及していくのが羨ましい。本編では描かれなかったけれど、おそらくスターダムの頂点に立った時彼はどれだけの人間に影響を与えることが出来るのだろうか。それこそダウンタウン級かもしれない。

     ということで、天才の話でした。じゃあここからはそれに対する苦悩の話ですね。

     当然劇中にもパンピー(一般ピーポーの意)もいるんすわ。パンピーって言っても幅広くて、『スラダン』で言うところの赤木くらいまでのパンピーとしましょうか。なんなら秀吉もパンピーかもしれない。とにかく主人公の天才性が際立っているので、「おらが町で一番」というレベルの人間は全てパンピーです。

     じゃあその「おらが町で一番」レベルの人間が天才を見たときにどうなるか。現実なら結構な割合で腐る、というか同じ土俵での勝負を放棄するパターンが多いと思うんですよ。プロ野球に入団したら、高校通算本塁打40本! みたいな選手が首尾職人になってたり。

      別にそれが悪いこととは言わない。生きる手段としてむしろ立派とさえ言える。

     ところがね、この漫画ではほぼ全員が「よっしゃ! あいつをなんとかして負かしたろ! 俺も頑張るで!」になるんですよ。凄いプラスのベクトルの活力に漲るワケですね。そして皆様結果を出される。

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     このフリーバイトの二人も、インタビュアーも直接/間接的に上妻に影響されて、その後自走出来ている

     いや~こういうの描かしたら日本一ですね! ルーキーズもそうじゃないですか! 川藤が頑張るから最後新庄も更生したわけで。

     現実にはこうはいきません。中学校で一番、高校で一番だった奴もその上のステージに行くとただの人ってパターンは珍しくない。だからスタイルを変える。

     ところがどうだ! この漫画では全員スタイルを変えず(過去の殻は破る)に全力ですよ! それもお笑いという一つのテーマに向かって! 

     嗚呼、なんと気持ちがよい漫画なんだ!

     

  3. その他雑感

     というようになるプロットを初めから基本的には考えていたらしい。森田まさのり、流石である。原作でもやればいいのに……
     

まとめ

  • 天才の真っすぐさが羨ましい
  • 周りも素直
  • 読むと元気になるヤングジャンプ

 現実じゃあこう上手くはいかないが、それに限りなく近づくべく努力するのは悪いことではないですね。
 
 他の森田作品は以下。

 

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 途中出てきたシャカリキはこれ。

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 じゃあのノシ

 

青海老

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