青海老まんが日記(漫画の感想文垂れ流し)

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ブッキラによろしく! 感想:手塚治虫の美しき「ダメ女」


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ブッキラによろしく! 1

ブッキラによろしく! 1

 

 

 手塚治虫は『ブッキラによろしく』についてこう述べていた。曰く、

 

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 ”「ブッキラによろしく!」は、TV局、ダメ女、グレムリンの三つをくっつけて考えたものです。本来は「グレムリン」みたいな妖怪SFものにするつもりだったんですが、それにTV局のアイディアを入れて、「ばるぼら」のようなダメ女を出したんです。三つ目のようなダメ男はずいぶん描いてきましたが、ダメ女は少なかったでしょう。なぜダメ女を出したかというと、スリラードラマに出てくる女性はたいてい、キャーキャーこわがるくせにわざわざこわい所に行ってみる。バカというか単純というか、そういう世間知らずのくせに何かと首を突っ込みたがる女の子を出したら面白いんじゃないかと思ったんです。” ――1985年6月発行 手塚ファンmagazine vol.57「手塚治虫先生からファンへ ―これからのこと」より
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 ……なんでもっと早くやってくれなかったんだ! 遅すぎるぜ、先生。もっとキャリア初期にやってくれりゃあ数多いるダメ男のように量産できたはずなのに。

 そう、ブッキラは「手塚治虫がダメ女を書いてみた件について」のような話なのだ。それ以上でもそれ以下でもない。

 

 

手塚治虫の美しき「ダメ女」

概要

  1. 著者(私の主観と記憶に準拠)

    手塚治虫。神。

  2. あらすじ(これも私の主観と記憶に準拠)
     かわいいがトロい上に自己中心的なダメ女根沖トロ子は何故かタレントとしてテレビ局で重宝されている。その秘密を暴こうと我らが間久部が大立ち回り。
     いつもの通り、気になる方はWikiでも……ない! じゃあこっちでも(ブッキラによろしく! (ぶっきらによろしく)とは【ピクシブ百科事典】)見といてください。

     

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    (全集一巻もこの表紙。本来はもっと「トロそう」なのがトロ子)
  3. 概要(巻数、掲載誌・時期)

     全集で全2巻。週刊少年チャンピオンで1985年頃連載。未完。

感想

  1. 出会い

     何気なしに『こんなブラックジャックは嫌だ』を読んでいたら、なんか見覚えがあるけれど読んだことがないキャラがいる。しかも妙にかわいいではないか、ということで食指。

    #こんなブラック・ジャックはイヤだ
    (つのがい作。田中圭一に肩を並べるハイ・クオリティのパロディ)

  2. 何故素晴らしいか

     最初に書いた通りです。もう一度引用するならば、”バカというか単純というか、そういう世間知らずのくせに何かと首を突っ込みたがる女の子を出したら面白いんじゃないかと思ったんです”に尽きる。面白いよ! しかもかわいいよ!

     ご存知手塚治虫は全ての性癖のハシリである。性転換モノ、ケモナー、BL、TSF、百合、ロリコン、ショタコン等々……完璧に網羅しているのである。そのすべてが魅力的であり、全ての亜流エロの源……。

    どろろ 1
    (リョナと性別詐称モノをごった煮にした名作。いや、もちろん「そういう」目線を除いても名作ですが……)

     個人的には火の鳥の「好きだァ」が至高なんですが、それはまあそれとして。

     そして世紀のスーパーヒロイン根沖トロ子である。

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     このトロっとした目つきで私はもうクラクラなのだ。ところが彼女の魅力はそれに留まらない。

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     歴然とトロい。このトロさがもうたまらなくって。それでいて自己中心的で、傍若無人で、人の目を気にしなくて欲望に真っすぐ。こんな女の子にフリ回されたい……と思ったら、ロックが振り回されてた。この羨ましいやつめ!

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     この、なんて羨ましいヤツなんだ! このトロ子の気丈さ(これもかわいいんだ)もさることながら、ロックの振り回されっぷり。しかも付き合いのよさ! 何が「あつかましいにも程があらァ!」だ。本心ではまんざらでもないくせに! (というこのを毛ほども臭わさない。そこに痺れる憧れる)。

     私はロックを見続けて30年になりますがね、ここまで楽しそうなロックは初めてみましたよ。扉絵における彼の楽しそうな表情だけでもうこちとらお腹いっぱいなんですがね、そういうところも本作の魅力だ。ちなみに間久部緑郎最終出演作らしい。悲しみ……

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     とっぽい(死語か?)女の子に大人の肢体。お色気成分も十二分である。流石に現代で実用に耐えられるかと言われると疑問符ではあるが、涎垂涎で鑑賞できる。

     惜しむらむは、ストーリーが作者業務上の都合で未完になっていること……と思われがちだが。私はそうは思わない。ストーリーなんてあってないようなもので、やはりトロ子の魅力をもっともっと見たかった。それなのに終わってしまった。悲しみはそれに尽きるのだ。
     

  3. その他雑感

     冷静になって見ると、大人ピノコと言ってもいいかもしれない。彼女の理想とする大人のレディとは少し毛色が異なるが、まあ成長したらこんなもんにしかならないだろう。私はトロ子にピノコを見る。
     

まとめ

  • とっぽい娘、最高!
  • ロックが羨ましい……
  • もっと彼女が見たかった

 

  おジャ魔女で言えばトロいおんぷちゃんですね。

おジャ魔女どれみ17 (講談社ラノベ文庫)
(この、傍若無人な雰囲気がなんとも……)


  関連する過去記事はこっち(↓)。いいよね、ダメ女。

 

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青海老

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