青海老まんが日記(漫画の感想文垂れ流し)

主に完結漫画の感想文。たまに自転車乗ります


主に完結した漫画の感想を書く。多分漫画の感想にかこつけたぶちまけになっていると思う。

基本的に漫画を読んで「xx 感想」と調べるタイプの人を読者として想定している。要は読んだ人向け。

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誰も寝てはならぬ 感想:日常(おっさん編)


 漫画も人もいい所だけを見つめよう

 

誰も寝てはならぬ(1) (モーニングコミックス)

誰も寝てはならぬ(1) (モーニングコミックス)

 

 

  日常日常と人は言うけれど、どれもこれも若い奴らの話ばかり。

 ↓これとか、

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 ↓こういうのとか、

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 なんというか、これはこれでいいのだけど、おじさん/おばさん諸兄としては若さに気が散って日常を楽しめないのではないだろうか!(読者の代弁をしているつもり。こうう感情の代弁者は性質が悪いので警戒しよう)

 ひるがえって、サライネスの『誰も寝てはならぬ』。これは必見。なぜって、主人公級が三人もいるけれど、いずれもおっさん。40代。しかも離婚経験アリ。いやあ、眩しいばかりのおっさんである。太ってないのが不思議なくらいだが、それはそこ、漫画。不必要なノイズはいらないのだ。初代ポケモンに父親が出てこないように……

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日常(おっさん編)

概要

  1. 著者(私の主観と記憶に準拠)

     サライネス。モーニングが主戦場。他には『大阪豆ゴハン』『セケンノハテマデ』など。『ストロベリー』をモーニングで連載中(2019年3月現在)。これも面白いぞ!

  2. あらすじ(これも私の主観と記憶に準拠)
     東京は赤坂にあるオフィスで、関西出身の三人がデザイン事務所を切り盛りしつつ日々を生きる話。猫がいたり、野球を見たり、女の子にちょっかいかけたりと暇をつぶすのに余念がないのだ。
     いつもの通り、気になる方はWiki(誰も寝てはならぬ (漫画) - Wikipedia)でも見といてください。

     

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    (作者の趣味(車)が盛り込まれた表紙。)
  3. 概要(巻数、掲載誌・時期)

     全17巻。モーニングで2003~2012年頃連載。

感想

  1. 出会い

     疲れたサラリマンである私は、「読むと元気になる(薬事法違反)」のモーニングを毎週読んでいる。『バトルスタディーズ』と『CITY』を読みたいがためであるが、こうなんというか、最近『CITY』の調子がおかしくて……レース編は、ね? 別に2chやTwitterの評価は見てはいないけれど、ちょっとおじさんには胃もたれしてしまう内容になって来たので、毎週買うのもな~、と思っていた。

     そんな折に、『ストリベリー』である。第一話を読んで衝撃。何も内容がないのである。しかも情報量が多いように見えて、何も大した話をしていない。後に分かることであるが、「設定が妙に凝ってある」というポイントはサライネスの他作品と同じなのだった。引き込まれましたね、一瞬で。

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    (第一話カラーページ。モーニングHPでも読めるので、ぜひ)

     それからというものの一週間が待ち遠しくて、待ちきれなくて、過去作品を買うに至ったのだ。全巻まとめて!

  2. 何故素晴らしいか

     さんざん申し上げておりますのは、やはり「おっさん」の日常であること。

     この「おっさん」の日常というのはやっかいで、普通に書くともう会社と家との往復で、さもなければ一人で定食屋にいくようなハメにもなりかねない。某『昼メシの流儀』は日常漫画ではない(漫画としての面白さは置いておいて)。

     ところがこの『誰も寝てはならぬ』は、勤務地を東京は赤坂、しかもデザイン事務所。これだけでちょっとアクセントになる。要は毎日疲れた顔して働く意外にも、娯楽がありそうなモンなのだ。
     加えて、デザイナーというのは右脳思考で直情径行な人間が多く(とも読者的には問題ないので)、突拍子もない行動を起こしてもそれほど気にならない。「日常」という印象に留まるのだ。これが、国会議員がいきなりハクいナオンをコリドー街でナンパし始めると、これはもう、日常ではなくなってしまうわけですよ。
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    (40も過ぎたおっさんがこういう会話をしてくれるのが「日常」)

     要は、日常の中にそれっぽいひっかかる非日常を紛れ込ませる割合と、現実との地続き感、このバランス感覚に優れた逸品なのである。珠玉。

     で、その日常の描写をより引き立てるのがこの画風である。

     ぼうっと見ているだけで気が付くが、極めてアナログ。スクリーントーンを使っていないそうだが、読んでる方は漫画の素人なのでそんなことは全く分からなかった(言われれば分かるが)。他にもいろいろな技法が使われているのだろうが、その詳細はさっぱりわからない。しかし、総じて読者に与えてくれる印象は「極めて牧歌的」な一言に尽きる。要は安心できるのだ。以前紹介した『神戸在住』に若干近いかもしれない。そういえば、みずしな孝之にも画風は少し似ているな?

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    (この「いかにも」なおっさん達に、ごてごてした装飾は不要だ)

     そして最後に、上の見開きを見て頂けるとお分かりになる通り「誰のものか分からないツッコミ」が随所、というか全面に見られる。

     正直最初は面食らった。誰のものかわからないからである。天の声のときも、面々の内情のときもある。要は、分類できないのだ。どうやって書いているかも皆目検討がつかない。

     ところがこれがいいんだ。なにせホンワカした気持ちになる。読んでるこちらも「ホンマそれ」と言いたくなる、絶妙なツッコミが入っていたりするから、これはもう安心するしかない。

     安心と言えば、全編通しての関西弁もなかなかの包容力を見せつけてくれる。『ストロベリー』にも共通するが、こういうマンガが増えて欲しいものだ(下手に手を出すとギャグ一辺倒になってしまうので、技量はもちろん問われる)。
     

  3. その他雑感

     こういう作風なのに、ときどきドキっとする女性心理を描いてくるから、これがまたいいのよ
     

まとめ

  • 日常モノはおっさんでこそ輝く
  • 牧歌的な画風で日常感をksk
  • 天の声や関西弁、猫なんかでアクセント。良く効いてる

 

  ↓このみずしな孝之風のバカっぽい顔が随所に出てくるのがよい

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(幕張サボテンキャンパスより)

  関連する過去記事はこっち(↓)。日常系、大好物です

 

blueshrimp.hatenadiary.jp

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青海老

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