青海老まんが日記(漫画の感想文垂れ流し)

主に完結漫画の感想文。たまに自転車乗ります


主に完結した漫画の感想を書く。多分漫画の感想にかこつけたぶちまけになっていると思う。

基本的に漫画を読んで「xx 感想」と調べるタイプの人を読者として想定している。要は読んだ人向け。

タバタ式から辿ってきた方は、恐れ入りますがグローバルナビゲーションのロードバイクの部分から飛んでください。最近サボリ気味

出直しといで! 感想:フラれ方指南


 漫画も人もいい所だけを見つめよう

出直しといで!(1) (アッパーズKCDX)

出直しといで!(1) (アッパーズKCDX)

 

 
 人間生きていたら恋をするだろう。「いや、俺はそんなもんしない!」という方も、それは運命の人が見つかっていないだけでそのうちするって……という意見はあまりに無責任だろうか?

 そして恋をすれば必ず訪れるのが破局である。これも「いや、私は失敗しませんから!」という方もいらっしゃるかもしれませんが、その陰で涙を流す方が幾千いることをゆめゆめお忘れなきよう。

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こういう女性がいるおかげで、涙に暮れる人間が発生するのである

 三段論法的には「我々は人である⇒人は恋をする⇒破局が発生する」ということで、我々は結局のところ破局を迎えるべく生きている生物なのだ。死に向かって生きるというと流石に恰好良すぎるかもしれないが、意味合いはそれほど変わりはしまい。

 と、いうことで今回は私が知る限り最も美しく破局を迎えた男のストーリーである。涙なしには見れないのは一色まことおなじみであるが、はっきり言って涙そうそうである。だって第一話から破局が決まってるんだぜ?

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 ちなみにこれは良くない例。こうならないように我々は漫画を読んでいる

フラれ方指南

概要

  1. 著者(私の主観と記憶に準拠)

     一色まこと。人情話で泣かせたら日本一。初期福本も真っ青である。代表作は花田少年史で、実は当ブログでも以前取り上げている。泣かされっぱなしなのだ。

    blueshrimp.hatenadiary.jp

  2. あらすじ(これも私の主観と記憶に準拠)
    森下茜は青菜高校に通う高校2年生で、親友の相馬仁子大福山田素直らと共に楽しい高校生活を送っていた。仁子との賭けに勝つため、茜は冗談で初対面の土屋時彦に告白をする。しかし土屋の方は以前から茜のことが好きであり、このことをきっかけに茜との交流を持つようになる。土屋のことが好きな葛西涼子との人間関係から、一度は土屋を振った茜であったが、友達として交流を続けて行く中、徐々にその人柄に惹かれていくこととなり、高3の途中から付き合うようになる。恋に、友達に、部活に、卒業後の進路にと悩める高校生の日常が描かれる
     wikipediaより。こういうのは誰が書いているのだろうか

     端的に言えば、学園恋愛コメディである。うる星やつら電撃抜き一丁! に近い……と言えばちょっと雑かもしれない。
     いつもの通り、気になる方はWiki(出直しといで! - Wikipedia)でも見といてください。

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     文庫版3巻表紙。3巻は完全にこの男が主役であり、そして私が伝えたいのはこの男の物語である
  3. 概要(巻数、掲載誌・時期)

     全6巻。ビッグコミックスピリッツでで1987~1992年頃連載。
     ちなみに文庫版は全4巻で、ワイド版は全3巻である。違いは特にないとは思うが、多分文庫版が一番手に入り易いと思う。

感想

  1. 出会い

     一色まことフリークなので、全部買います。文庫版1~3巻はワリと早めに手に入ったけど、4巻がなかなか手に入らなかったので若干のタイムラグがあった。ヨコハマ買い出し紀行の最終巻みたいに一時プレミアついてたとかそういうワケではないんだけれど。 

    ヨコハマ買い出し紀行(14) (アフタヌーンコミックス)

    ヨコハマ買い出し紀行(14) (アフタヌーンコミックス)

     

     今は電子版で読める。良い時代だ

  2. 何故素晴らしいか

     あらすじにある通り、森下茜が主人公なのは間違いない。元気はつらつスポーツ万能成績絶賛低飛行で、”美人”と”かわいい”の間のような容姿。もし僕が高校生なら惚れているだろうし、なんなら今でも惚れている。惚れる要素が満載なのである。老若男女(この場合、根暗のオタクから黒ギャルまでという意味)分け隔てなく明るく接することが出来るというのはそれだけで惹かれるものがあるし、加えて自分に正直というのがこれはもう大加点なのですよ。
     女性はちょっとワガママな方がよいというコメントを残して僕はリングを後にしたいと思います。

     ……いや、伝えたいのは森下茜の魅力ではない。そう、山田素直のフラれっぷりなのである。これは必見。少なくとも、僕はこんなフられ方できなかった。文庫版3巻収録なので是非読んで欲しい。

     どういうフられ方なのか。「それは読んでください」と言ってしまうと、このブログの存在意義がなくなってしまうので解説させていただきたい。

     まず、山田素直は森下茜に好意を持っているし、クラスのみんなはそれを知っている。幼馴染の感情が恋愛に自然と昇華する、よくあるパターンである。それをポっとでのお坊ちゃん土屋に油揚げをさっと攫われてしまったという状況だ。

     そんな中で、ある日突然茜が「土屋が好き!」なんてことを教室でのたまうワケだ。結構真剣な表情で”キリっと”宣言したので、クラスの面々も「おお~」って感じ。「ついに言ったか。まあ知ってたけど」という雰囲気。

     ここで面白くないというか秘めたる思いがあるのが山田素直その人。面と向かってフラれてはいないけれど、事実上フられてしまったワケだ。

     はっきり言って全く勝ち目はないゲームである。茜は友人として山田は信頼もしているしかなり好きゲージも高いだろう。しかしそれが恋愛ゲージに転換されることはまずあり得ないし、また土屋という男の存在が完全にその目をツブしてしまっているのだ。どう転んでも負け。9回で100点差くらい無理。

     しかし山田素直。ここからが男なのだ。

     男子バスケ部室に茜を呼び出して、壁ドン(1990年頃に観測)。ストレートに、

    なあ、俺はお前のなんなんだ……?

     という質問。茜、当然戸惑う。そりゃそうだ。今まで冗談交じりに好きだとは言われていたけれど、こんなストレートに気持ちがぶつけられたことはなかったのだから。

     ここで茜も凄いが、とにかく「友達」という言葉を山田は引き出して、納得する。なんなら「友達は彼氏と違って別れが無い。土屋もオレのことが羨ましいだろうな!」ということをサっと言ってのける。

     いや~これは言えないよ~。少なくとも僕は絶対無理。死ぬほど強がってもこれは言えない。

     それをキッチり額面通り受け止められる魔性の女茜(いや、いい女なんですぜ!)は「うん!」とかなんとか言って納得する。いや、納得されても困る……とは言え納得されない方が困るか。ウン。

     で、山田は茜を先に教室に返して部室で大泣き。幼馴染ならではの思い出がフラッシュバックしてきて、「そうか、もう俺は茜を守ってやることができないのか……」

     な、泣ける~。もうこの漫画ここで終わりでいいとさえ思ったね。

     多分1 mmも伝わってない気がするので、とにかく読んでくれ!!! そして読んだことがある人は僕に共感してくれ!!! 頼む!!!
     

  3. その他雑感

     とにかくこんなにも上手くフられた人を僕は他に知らない。カレー沢薫氏が負ける技術を上梓されているが、フられる技術を誰か出版してくれることを期待してやまない。なんなら、漫画のフられシーンを集めたムック本なんか誰か出してはくれないだろうか。白木葉子がジョーにフラれるシーンとか。フられたっけ?

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    僕は試合前にコレを言われてちゃんとリングに立てる自信はない 

まとめ

  • 魅力的なヒロイン
  • バッチリフられる様がこの漫画のハイライト。参考にしたい
  • 漫画のフられるシーン、どこかにまとまっていないだろうか


 どれもこれも僕が結構恰好悪いフられ方をしたことがあるから感情移入してしまうのかもしれない。が! みんなフられた経験があるでしょう! 全てのフられ人に捧げたい作品でござんした。

 ……いや、できればフられたくはないんだけどね。
 
 他の一色まこと作品はコレ。

 

blueshrimp.hatenadiary.jp

 
 フられると言えばコレ。良いフられ方だ。

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 じゃあのノシ

 

青海老

 異論/反論や取り上げて欲しい漫画があればコメントくだされば幸いです