青海老まんが日記(漫画の感想文垂れ流し)

主に完結漫画の感想文。たまに自転車乗ります


主に完結した漫画の感想を書く。多分漫画の感想にかこつけたぶちまけになっていると思う。

基本的に漫画を読んで「xx 感想」と調べるタイプの人を読者として想定している。要は読んだ人向け。

タバタ式から辿ってきた方は、恐れ入りますがグローバルナビゲーションのロードバイクの部分から飛んでください。最近サボリ気味

逆境ナイン 感想:無理が通れば道理が引っ込む


 漫画も人もいい所だけを見つめよう

逆境ナイン(1) (サンデーGXコミックス)

逆境ナイン(1) (サンデーGXコミックス)

 

 名言連発の島本作品の中でも燦然と輝く作品。玉山鉄二堀北真希で映画化したし、島本作品の最出世作……と思いきや、アオイホノオというメガヒット作品も出てきた。人生(というか、漫画家か?)何があるかわからんもんだな。

 劇中の好きなフレーズは「無理が通れば道理が引っ込む!」と、「井の中の蛙大海を知らず……しかし通用しなかったとは言っていない!」である。後者も度々日常で使うフレーズではあるが、今一つ意味が伝わらないので今回は前者をタイトルに採用したい。
 

無理が通れば道理が引っ込む

概要

  1. 著者(私の主観と記憶に準拠)

     島本和彦。焔モユルの中の人。元ラジオパーソナリティ。サンデー出身で2018年現在はゲッサン等々で連載中。マンガチックにいこう! 必聴。しかしオフィシャルに聴くにはどうすればよいのだろうか。

    f:id:Blueshrimp:20180409124920p:plain
    人呼んで燃える漫画家

  2. あらすじ(これも私の主観と記憶に準拠)

     勝利が求められる全力学園で廃部の危機に陥った野球部主将不屈闘志が、屁理屈と根性で甲子園を勝ち抜く話。地区大会決勝では100点差をほぼ一人で逆転する。
     いつもの通り、気になる方はWiki(逆境ナイン - Wikipedia)でも見といてください。

    f:id:Blueshrimp:20171126135401p:plain第一巻扉絵。このころの画風は丸っこくて結構好き。個人的に女の子はこの頃が一番かわいい気もする
    (単純に星紅よりは月田さんの方がかわいいからという説はある)

  3. 概要(巻数、掲載誌・時期)

     全6巻。少年キャプテンで1989~1991年頃連載。

    ãéå¢ãã¤ã³ãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

    ワイド版表紙。いつか手に入れたいと思っている

感想

  1. 出会い

     小学生の頃、本屋で何故か小説版と出会うところからスタート。小説⇒漫画⇒映画というルートを辿った。

    試験に出る不屈闘志物語―112対0からの大逆境克服 (平成の偉人伝シリーズ)

    試験に出る不屈闘志物語―112対0からの大逆境克服 (平成の偉人伝シリーズ)

     

     これだこれだ。懐かしい。こういうノベライズが流行っていた時期でもある。最近も本屋でワンピースの類似作品を見た。ファンには需要があるらしい

  2. 何故素晴らしいか

     熱血ギャグ極まれり。中期島本和彦の大部分を占めるその熱血ギャグの集大成。

     基本的に熱血主人公は自分に疑問を持つことが無い。そして、裏表がなく、根性で全てを乗り切る正統派の人間が多い。しかし、不屈闘志は違う。あの手この手で乗り切る。ライバル校の監督に「口では勝てん」とまで言わせる主人公、他にいないのではなかろうか? 実力では確実に不屈より勝る高田(ライバル校のエース)をちんちんにするその屁理屈よ。

     もちろん人間的魅力もある。甲子園出場決定後に、ライバル高田と不屈がキャッチボールする。一旦増長した不屈であったが、曲がる漢球を習得し更なる進化を遂げる。その漢球の目と屁理屈がまたいいんだ。特に上向きの奴。

    ãç·çãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

     最近はパワプロアプリの1シナリオとしても採用されたらしい。島本先生のTwitterに書下ろしイラストが上がっているので是非要チェックや!

     熱血を知るからこそ、熱血ギャグが出来る。パロディは本家を知ってからということをよく理解させてくれる漫画。熱血ギャグスポコンラブコメ……とタグをつければいくらでも付くだろう。しかし、いずれにせよ島本和彦の中期の代表作であることに間違いはない。下手なタグ付けは無意味である。レッテルを貼れるような作品ではないのだから。

     そしてこの漫画、説得力がある。やる気パルスという今考えれば全く意味が分からない、むしろ不可解ですらある単語も、当時中学生だった私は「そうか、そういうのもアリなのか!!!」と深く感銘を受けてしまった。当然そんなもんはない。普通に考えれば新屋敷はバックスクリーンにホームランを打てないのだ。だが、何故か説得されてしまった。無理が通って道理が引っ込んだ瞬間だ。

     不可解な単語に「全力スペクトル」というものもある。これもさっぱり意味が分からなかったが、なんとなく納得してしまった。高校の物理の時間にスペクトルとかいう文言を改めて習い「では全力スペクトルとは何だったのか……」と改めて頭を抱える羽目になった。世の中知らなくてよいことは沢山ある。

    f:id:Blueshrimp:20171126140347p:plain
    ことわざを「先人の腰の抜けた言動」と言い切る男。これはいつか使いたい

     作品に対する思い入れとインパクトが強すぎて、思い出が湯水のように湧いてくる。単に名シーンを書くことに成り下がっている。そんな紹介なら当ブログより原作を読むべきなのだ。作品にないことを書かないと。

     一応映画版も触れておこう。憶えているのは、先生がパーソナリティを務められていた「島本和彦のマンガチックに行こう!」で、何週間も延々と宣伝していたこと。北海道出身でない私は、読後/鑑賞後にそれを聞いたが、長い番宣だなと思いました。通常会より先生の気合入ってるのに、空回りだったような記憶がある。まあ人間そんなこともあるだろう。

    ãéå¢ãã¤ã³ DVDãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

    パッケージで分かると思うが、完全にB級。B級ド真ん中。

     ココリコ田中が良い味出してるのと、東野圭吾の「手紙」見た後にこの玉山鉄二は笑うしかない。堀北真希は、まだひよっこだったのか? もっとギャグに振っても良かった気がする。時間的都合でライバルキャラ(高田)が削られてたのが残念だった。なぜか二回も見た記憶があるので、そこまで悪くはなかったのだろうというのが薄れゆく記憶の奥底にある。

     その消えてしまったライバルキャラ。日の出商業の高田。これが死ぬほどかわいいので、そういった着眼点でもう一度読んでいただきたい。ファイトの暁じゃないけど。中期島本作品にたまにいる造形の奴。ショタっちゃあショタ。だけど先生その辺はギャグに使わないからな……というか、ヘタだから笑。人間得意不得意があるということで。

     私は復刻版を引っ越し等々もあり通算2セット買ったが、いずれはB5判の大きいのも揃えてみたいと思う。少年キャプテンは歴史的な作品(マップスとか、おざなりダンジョンとか、安永作品とか)が多いが、その中では認知度がかなり高い方なのでは? アオイホノオ効果もあるかもですけど。

  3. その他雑感

      つらつらと書いたが、今でも人生の指針になっている作品だ。数々の名言が根拠のない自信を与えてくれた。まだまだ書き足りないが、あまり長くなってもアレなのでこんなところで。 

まとめ

  • 熱血スポコンギャグの頂点
  • 説得力が生半可ではない
  • ショタ高田を舐めるような目線でもう一度

 続編のゲキトウ、の感想はまた違う機会にということで……。アレはアレでまた一つの逆境ではある。

 他の島本作品レビューは以下。ワンダービットが特におすすめである。島本和彦冬の時代シリーズだ。

blueshrimp.hatenadiary.jp

 
 もちろん炎の転校生も読んだ。実写化は実におめでたい。島本ブームが来ているな?

blueshrimp.hatenadiary.jp


 じゃあのノシ

 

青海老

 異論/反論や取り上げて欲しい漫画があればコメントくだされば幸いです