青海老まんが日記(漫画の感想文垂れ流し)

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人類ネコ科 感想:学園ラブコメのグローバル・スタンダード


 漫画も人もいい所だけを見つめよう

 

人類ネコ科〔ワイド版〕(1) (少年サンデーコミックス)

人類ネコ科〔ワイド版〕(1) (少年サンデーコミックス)

 

 
 学園ラブコメ。ジャンルとして成立して久しくございますが、なかなかどうして砂金は「純粋」な学園ラブコメは見ない次第であります。

 ま、それは自然な流れなのである。先ず人類は生肉を食べる。そして火を使うようになり、肉を焼くようになる。その後料理という概念や文化が出てくる。ご家庭の味なんかもできちゃって、もはや肉は料理しなければ食べられないものであり、そうでもしなけりゃ『ギャートルズ』。

ギャートルズ (1)
(はじめ人間)

 ところがまあ人間生肉を食べたいときもあって、でもなかなかどうして食べられないのである。

 何の話だったか。そう、『人類ネコ科』。本書は生肉だ! ……と言いたかったワケではないのだけれど。何が言いたいのかと申しますと、「極めてシンプルな学園ラブコメ」である、という話である。それも上質の。

 

 

学園ラブコメのグローバル・スタンダード

概要

  1. 著者(私の主観と記憶に準拠)

     みず谷なおき。サンデーやキャプテンで奮迅も、99年若くして鬼籍。大変惜しい人を亡くした……

  2. あらすじ(これも私の主観と記憶に準拠)
     どこにでもいる平凡な高校生がどこにでもありそうな高校で、どこにでもいそうな箱入り(風)の女の子に好かれる話。
     いつもの通り、気になる方はWiki(人類ネコ科 - Wikipedia)でも見といてください。

     

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    (一話扉絵。流石に古いが、必要十分とも言える)
  3. 概要(巻数、掲載誌・時期)

     全3巻(文庫版2巻)。サンデー増刊号で1985~1986年頃連載。

感想

  1. 出会い

    『逆境ナイン』とか『マップス』とか好きなので、「キャプテンに外れなし!」と考えた私は、キャプテン作家のみず谷なおきに目を付けた。そしたら大当たり!

  2. 何故素晴らしいか

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    (第二話より)

     今どきこんな純情なコマ流行らないだろう。もしかしたら最近もあるかもしれないけれど、この漫画。終始こんな感じなのだ。

     ストーリーをざっとおさらいしよう。主人公は本当にどこにでもいるような高校生。部活もやっていなけりゃ(だった気がする)、足も速くない。もちろん何かの血筋でもないし、両親は漏れなく海外出張(旅行?)中だ。唯一特殊なのは「女子大生4人と同居中」という設定だが、この設定はどちらかというと、そこまで活かされない。実はこれがよかった。

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    (大して活かされなかった設定)

     そう。彼女たちは「記号」としてしか評価、あるいは利用されなかった。周りにいる、年上の女性。彼女は彼女たちになりに悩みもするし、主人公を弟分として扱ったりもするし、時にはちょっと「ホの字」かな? という所作を見せたりもする。「ホの字」って表現は過剰に古いな。伝わらない気もする。

     要は物語を進めるコマでしかない。そういう存在だ。

     そして、それは全キャラクターに共通する。はっきり言って、私は登場人物のどのキャラクターにも感情移入出来ないし、またストーリーにも驚きと新規性はまるでなかった。2018年現在で評価したからかもしれないが、おそらく80年代に読んでも同じような評価だったと思う。だって『軽井沢シンドローム』の時代だぜ?

     しかしこの作品は素晴らしいのだ。胸を張って人にお勧めできるし、この作品が好きだという人間は無条件で信頼したい。座右の書として持ってきてもらっても構わない。なぜか。

     本書は、「青春ラブコメ」を伝えるためだけの本なのだ。それ以上でもそれ以下でもない。

     余計な設定もない。やり過ぎなライバルもいない。骨肉の争いもない。致命的な事故もない。お色気も(ほぼ)ない。ないないづくし、でもそれが良いのだ。

     冒頭でこの物語を「生肉」に例えた。ちょっと暴論だったかもしれない。でもそこまで外れてはいないと思う。

     意図してかどうかは分からないが、「青春ラブコメたァこのことだ」という要素がみっちり詰まった一品なのだ。

     適度なギャグや……

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    ご都合主義な舞台設定……

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    毒にも薬にもならなさそうな、方言でキャラ立ってるような友人に……

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    非の打ちどころのない80年代理想のヒロイン。

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     これ以上何を求めればいいのだ?
     

  3. その他雑感

     毒にも薬にもならない友人と評した守山クンであるが、コメディ・リリーフ兼話を進める人間として非常に優秀なのであった。一人三役くらい。マクロスで言えばカムジンに相当する。こっちはストーリーが崩壊したわけではないけれど。

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    (完全に崩壊したストーリーを一人で支えた功労者)
     

まとめ

  • ラブコメの必要十分
  • サンデーうぇぶりで読めるよ

 

 最近のラブコメはこれでもかというくらい設定を乗っけてくる。まあ、読者がそれを求めているのだけれど。これの現代風リメイクでも書けば、ウケないかな。

  関連する過去記事はこっち(↓)。ラブコメらぶこめ。
 

 

blueshrimp.hatenadiary.jp

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青海老

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