青海老まんが日記(漫画の感想文垂れ流し)

主に完結漫画の感想を語ります。たまにただ語ります


 主に完結した漫画の感想を書く。多分漫画の感想にかこつけたぶちまけになっていると思う。基本的に漫画を読んで「xx 感想」と調べるタイプの人を読者として想定している。要は読んだ人向け。

 タバタ式から辿ってきた方は、恐れ入りますがグローバルナビゲーションのロードバイクの部分から飛んでください。最近練習サボリ気味

【第百四回】鬼龍院冴子探偵事務所~やっつけは難しいね~


 漫画も人もいい所だけを見つめよう

 

鬼龍院冴子探偵事務所 1 (ビッグコミックス)

鬼龍院冴子探偵事務所 1 (ビッグコミックス)

 


 以前も三上作品を紹介(極道一直線)しましたが、絵が綺麗になってやりたい放題感が若干弱まったのが本作というイメージ。いや、やりたい放題は変わらないかもしれないけど、やっつけ感が減ったのは間違いない。実験的作品は増えた

 

 

やっつけは難しいね

概要

  1. 著者(私の主観と記憶に準拠)

    三上達哉。個人的には「それいけ! 三蔵法師」が一番好きかもしれない。

  2. あらすじ(これも私の主観と記憶に準拠)
     魔女兼美人兼探偵事務所所長の鬼龍院冴子が相棒のイケメン男子高校生里見クンと手下をコキ使って事件を作っては解決する純度100%ギャグ漫画。
     いつもの通り、気になる方はWiki( 鬼龍院冴子探偵事務所 - Wikipedia)でも見といてください。

    (二巻表紙。そう言えばこんな絵も描けたな……という美人風)
  3. 概要(巻数、掲載誌・時期)

     全6巻。ビッグコミックスピリッツで2008~2010年頃連載。
     

感想

  1. 出会い

     極道一直線でポスト野中英次の地位を獲得した(と私が思った)三上先生の意欲作……というポジションで購入。ちなみに短編もいろいろついでに買いました。

  2. 何故素晴らしいか

     前回の極道一直線はギャグ(但し極道関係に限る)という縛りのようなモノが存在したが今考えればそんな縛り有ってないようなものだったと本作を読み終えてわかる。

     漫画のシチュエーションってどういう意味で存在しているかというと、世界観が崩壊しないようにするためとその世界のネタを効果的に使うための二種類が存在すると私は考えている。そういう意味ではこの作品は圧倒的に後者なワケよね。だってスタートから世界観もあったもんじゃないし。魔女ってナンやねん

     で、他の三上作品とは違って美女を効果的に使ってるのがイイんですよね。美女ギャグ。美女がセクハラしまくったり、パワハラするギャグ。時代に逆行しているのがいいんですよ。漫画くらい表現の自由があってもいいんだよ! パワハラ上等!

     というのもね、ギャグの五割強が部下(というか下僕?)の魔法使いドン・なんとかへのクソパワハラで構成されているワケですよ。名前覚えてないとかもはや挨拶がわりでギャグですらなく、スタンガンやサブミッションは小ネタにしかならない。よくそれで100話もったな、という使いまわしが激しいワケですね。

     でもですね、我々がギャグマンガに求めてるものってそーゆーとこだと思うんですよ。我々(私?)は基本的にカスなので、矮小な存在がフィクションでボッコボコにされているのを見て笑うのが大好きなのです。他人の不幸は蜜の味。現実だと罪悪感とか倫理だとかそういうものにがんじがらめになって全く楽しめない。実写でも全然ムリ。要は肝っ玉が小さいんですよ、私は。極めて小市民。

     ところがどっこい漫画の中では中年の冴えない魔法使い(ドンなんとか)がぼっこぼこにされているではありませんか! サイコ~!!!


    (拾い物で恐縮ですが、この左側の小さいのがドンなんとか。この後右側の二人にサブミッションから物理までボッコボコです)

     いや~漫画はこうでなくちゃいけねえなア。現実にやったら問題あるし楽しめないことをやってもらわんと。規制大反対ですよ。

     このドンさん、膝蹴りされてるだけで見開き突破されますからね。しかもドンさんで飽きないようにサンドバッグキャラを複数用意する周到さ。パワハラ漫画の金字塔。

     で、表題の「やっつけは難しい」ですが、前作に比べて明らかに「やっつけ」が減ってるワケですよ。極道一直線は三話連続で全く主人公が動かない回(石になっちゃったてい)とかもあったんですが、そういうむちゃくちゃって人によって全くウケなかったりするんですよね。やっつけに見えるワケですよ。そういうギリギリのギャグが減っちゃったのは少し惜しい。それだけです。でも、それって重要じゃなくて?
      

  3. その他雑感

     万人にウケるギャグって、どんどんつまらなくなると思うんですよ。個人的に脳性マヒブラザーズを笑えるかどうか、そしてそれを他の人が模せるかどうかが人類の分かれ目になると思っています。大袈裟ではなく。全てを笑え。あ、ちょっと政治思想入っちゃったな。反省反省。

     

まとめ

  • 美女が無茶苦茶するギャグは最高
  • フィクションはパワハラ上等
  • 人はどこまで笑えるか

 

 ギャグってのはホント難しい。そりゃ体も壊すよ。古谷実は華麗なる転身だぜ。
 
 じゃあのノシ

 

青海老

 異論/反論や取り上げて欲しい漫画があればコメントくだされば幸いです