青海老まんが日記(漫画の感想文垂れ流し)

主に完結漫画の感想文。たまに自転車乗ります


主に完結した漫画の感想を書く。多分漫画の感想にかこつけたぶちまけになっていると思う。

基本的に漫画を読んで「xx 感想」と調べるタイプの人を読者として想定している。要は読んだ人向け。

タバタ式から辿ってきた方は、恐れ入りますがグローバルナビゲーションのロードバイクの部分から飛んでください。最近サボリ気味

魔女っ娘つくねちゃん 感想:リズム感。モモーイ大絶賛


 漫画も人もいい所だけを見つめよう

魔女っ娘つくねちゃん(1) (シリウスコミックス)

魔女っ娘つくねちゃん(1) (シリウスコミックス)

 

 
 脳を空っぽにして読めるギャグ漫画が好きだ、もとい定期的に摂取しなければ調子が悪くなる。古賀亮一の『ゲノム』とか、小坂俊史の作品群なんかがメジャーどころ(?)ではそれに該当する。そういった類のギャグ漫画は、リズムが命であり、それは「勢い」とは微妙に異なるのだ。大事なのはリズムだ。最近だとニャロメロン氏の作品がそれに近しいか。

 そんな中で『つくねちゃん』は珠玉の一品に仕上がっている(と感じた人がこの感想文を読んでいる)。お友達に是非とも薦めたいシリーズである。が、実際には薦めない。だってこういうの流行らんもん。マイナーメジャーの代表選手であり、ももーい大絶賛(確か『プラス』の帯のアオリにそう記載されていた)な逸品なのに!

 

 

リズム感。ももーい大絶賛

概要

  1. 著者(私の主観と記憶に準拠)

     まがりひろあき。個人的には『よいこのしごと』が大好物なのだが、同人誌版の最終話が読めていないので当ブログの定義上感想文が書けない。多分『天に向かってつば九郎』で認知度が上がったのでは?

  2. あらすじ(これも私の主観と記憶に準拠)
     魔女っ娘のつくねちゃんがありとあらゆる災害を量産しながら、市長が持ち込む課題を魔法で解決していく。一話完結。
     いつもの通り、気になる方はWiki(魔女っ娘つくねちゃん - Wikipedia)でも見といてください。

     

    f:id:Blueshrimp:20181219170857p:plain

    (現状での最終巻表紙。かわE)
  3. 概要(巻数、掲載誌・時期)

     全3巻。ありとあらゆる媒体で2000年代から連載。不死鳥の如く復活してくるが、一応2014年完結。多分また復活する。

感想

  1. 出会い

     かわいい女の子がギャグやっている吾妻ひでお的な作品が大好きな私はもちろん目を付ける。多分『よいこのしごと』が漫画ライフか何かでやっていたので、名前は知っていたはずである。

  2. 何故素晴らしいか

     冒頭でも若干述べたが、まがりひろあきは(私の中で)以下作家と同じカテゴリに入っている。古賀亮一、Oyster、竹本泉、小坂俊史など。多分Oysterと大体同じではないか、と思っている(いやまあ全然違うんだけれど)。彼らは植田まさしカテゴリなのだ。

    光の大社員 : 1 (アクションコミックス)
    (光の大社員など。もしかすると男爵校長とかの方がメジャーか?)

     何が言いたいのかというと、『つくねちゃん』はギャグのリズムが最高、ということだ。加えて女の子がかわいい(特に最初期)。余計なことをしない、というのは漫画においてなかなか重要で、そうすると本当の実力、もとい面白さが浮き出てくると思っているのは私だけだろうか。時代に左右されない普遍的な面白さ。それが『つくねちゃん』の魅力なのだ。以下例を見よう。

    f:id:Blueshrimp:20181219172832p:plain

     記念すべき第一話。つくねちゃんのデザインが「誰!?」という美少女になっているが、それはまあアクセントとして置いておく。

     使い魔を登場三コマで斬殺(この後一切出てこない)のもなかなか斬新なギャグであるが、左上の三連発が出色だ。そう、ギャグ漫画にありがちな、そして必要不可欠だと思われていた「つっこみ」が不在なのだ。これ自体は吉田戦車以来別段新しいものではないが、それよりもギャグが「クリア」なお陰で、素晴らしいリズムを生み出している。スッパーンって。分かり易いのだ。

    f:id:Blueshrimp:20181219173511p:plain


     WEB版から。例えば「税金の無駄遣いは……」のコマなんかは、もっと時間をかけてもいいコマかもしれない。どこで、どのように無駄遣いをしているのか。おそらくそれで複数のギャグが飛び出ることだろう。間違いない。「こんなムダなモノ買っちゃったよ~」とか。

     ただこの漫画ではそれをやらない。ページ数の制限もあるが、リズムを大切にしているのだ。リズムが何より大切で、それは四コマで鍛えられた作者の腕力が以ってして成し遂げられるのだろう。

    カウボーイビバップ 天国の扉

    (この人がそんなこと言っていた)

    「人間は心臓の鼓動によって生きている。鼓動とは規則的な繰り返し。すなわちリズムのことだ。そう、何をするにしても大切なのはリズムだ。歩く時も、ケンカする時も、飯を食う時も、愛し合う時も、台詞を言う時も、リズムが重要なんだ」とはスパイク・スピーゲルの弁。漫画を読むときも例外ではない。だからウツボカズラもどきに呑まれた男を救出する一コマ目~三コマ目もリズムがあるのだ。ツッコミは不要なのだ。

     読者に突っ込ませる。漫才ではなく、漫談のスタイルだ。これは技量が要るし、勇気がいる。出来る人間は、極めて限定的だ。
     

  3. その他雑感

     なお、この漫画下ネタがほぼ存在しない。そういうところでもお子様にお勧めしたい漫画であるし、読むタイミングを選ばないのだ。下ネタ成分多めだと胃が「ウッ」ってなるときありますよね。そういうことはない。いや、別に下ネタ嫌いじゃないんだけどね。下ネタは「脂身」なので。

     あ、そう言えばモモーイって桃井はるこですよ。若い人は分からんやもしれんけど。歴史を知れ!!
     

まとめ

  • 植田まさしのグループ
  • 大切なのはリズム
  • 下ネタ抜きよん

 

 植田まさしの作品によく似ている。フリテンくんとか。正統派四コマ漫画の系譜を堂々と受け継ぐのはまがりひろあきだ……! と言うと多分に言い過ぎだろう。彼の主戦場は四コマではないからだ。でも、もっと書いてほしいなあ。

  関連する過去記事はこっち(↓)。テンポが良い漫画の感想でございます。

 

blueshrimp.hatenadiary.jp

blueshrimp.hatenadiary.jp

 


 
 じゃあのノシ

 

青海老

 異論/反論や取り上げて欲しい漫画があればコメントくだされば幸いです