青海老まんが日記(漫画の感想文垂れ流し)

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桃色サバス 感想:最近見ない「ちょっとお色気」ギャグ


 漫画も人もいい所だけを見つめよう

  

桃色サバス(1) (ヤングキングコミックス)

桃色サバス(1) (ヤングキングコミックス)

 

 
 最近めっきり見なくなったこの手の作品。そう、お色気ギャグをめっきり見なくなった気がする。

 と言っても、お色気とギャグのバランスが崩壊した作品は現代でも散見される。例えば、『To LOVEる -とらぶる- ダークネス』とか。これは、やりすぎ。

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(どう考えてもやり過ぎ)

 これはね、全然ダメなんですよ。実用性はありまして、そういう方面では多分に評価すべき漫画ではあるんですけど、ギャグ漫画としては0点。そういう漫画です。なぜならエロ過ぎてギャグに集中できないから。全く集中できない。でもって、抜きたいなら他の漫画読みますしおすし。ちゃんとした成人指定のヤツ読むから。それは。週刊誌・月刊誌にそれは求めていない。例えるなら、「ちょっと小腹が空いたからマクド行くか~」と思案した際に、「フレンチフルコースプレゼント!! おめでとう!!!」と言われても、「なんだかな~」という感覚か。ちょっと違うか。とにかく、悪くはないけどそういうのはいいから、というのがトラブルダークネス。

 翻って、桃色サバス。ギャグとお色気の割合がちょうどいいんですよ、これが。胃もたれしない、食べやすい大きさに切ってある。これがシェフの技ですわ。

 

最近見ない「ちょっとお色気」ギャグ

概要

  1. 著者(私の主観と記憶に準拠)

     中津賢也。読み方は「けんじ」。代表作は『桃色サバス』と『妖怪仕置人』だろう。

  2. あらすじ(これも私の主観と記憶に準拠)
     悪魔の魂を持って生まれた玉吉の周りには、なぜか彼にベタ惚れした魔女カゴメや、精液をつけ狙うマユ、ガブリエルの魂を宿した日吉丸など魔界天界から来た皆様がぞろり。しかし別段大ごとになることはなく、魔法や玉吉の超人的な体力を活かした(?)ギャグが主軸。時々お涙ポロり。
     いつもの通り、気になる方はWiki(桃色サバス - Wikipedia)でも見といてください。

     

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    (第一巻表紙。ここまで綺麗な絵が描けるのにギャグに走ってくれて、本当にありがたい)
  3. 概要(巻数、掲載誌・時期)

     全12巻。ヤングキングで1992~1997年頃連載。

感想

  1. 出会い

     中津賢也と言えば……うかつ賢二!

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     そう、『吼えろペン』でおなじみうかつ先生です。いや、『燃えよ』の方か。

     とにかく、『燃えペン』系列で存在は認識していたものの、漫画は読んだことがなかった。なぜなら、私がいい大人になったときには既に中津作品が雑誌で読むのは相当困難になっていたから!!!

     そんな折、Kindleである。いやあ、文明の進歩って素晴らしいですね。

  2. 何故素晴らしいか

     先述の通り、ギャグとお色気の塩梅が素晴らしい。色々ギャグとお色気のバランスが瓦解した漫画を見てきたが、全12巻でそのバランスを保ち続けられる作品はほとんどない。大抵はギャグに振っちゃうか、お色気に振れちゃうか。なお、ギャグに振る、とは「なんの脈絡もなくセックスを始める」とか「乳を常時出し続ける露出狂が跋扈する」とか、そういう状態である。

     ということで、こういう濃度のギャグが基本線でストーリーが展開。

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     ド定番の「お色気キャラとうっかり同じ部屋で寝るハメになってギンギン」。これは外せない。分かってる!

     こういった押さえどころを完璧に押さえた作品なのだ。担当編集者がよほど腕利きだったのかもしれない。水着回とかね。あとは入れ替わりとか。

     しかしもちろん全12巻、全部直球のソフトエッチではやっていられない。読者も飽きようともするところ。だから……

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     こういう百合、もといレズという変化球を合間に挟んでいただける。これはこれで最高に美味しい。レズが嫌いなオタクはいないからね。

     更に、こういう定番の……

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     西遊記! 知らない人は知らないとは思うが、こういうギャグ漫画では西遊記ネタは何故かド定番なのである。『テンジカーズ』とか『最遊記』とかはそれが本筋になってはいるけれど、ちょいネタの代表選手が西遊記なのだ。多分、キャラ設定のフォーマットが理解し易いから皆好んで使うのだろう。2018年現在ではちょっと苦しいか。

     そしてなにより、変化球も変化球。その名も「イーピンゴッド」。

     あまりに変化球過ぎるので詳細は割愛するが、とにかく完全に麻雀漫画である。イメージとしては、『角刈り雀』とか『インパチ先生』方向の変化球である。ソフトエッチと混ぜてどうするんだ! という一品。元々は巻末のオマケ漫画(過去作の再掲載)でしかなかったのにも関わらず、ゲストキャラクターとして跋扈するに至った。こういうハイブリッドはいつでもお待ちしてます。ソフトエッチを求める層と、亜流麻雀漫画は中々相性が良いような気がするんですよ。脱衣的な意味でも。

     とにかく、ソフトなエロに対する引き出したこれでもかという程度には豊富。全12巻。男女のくっついた離れたのエロで保たせるのは完全に不可能な巻数を乗り切った。そこには作者の引き出しの深さがあるのだろう。

     しかもラストで愛のあるセックスを、ストーリー上無理なく展開してくれる。玉吉とカゴメが結ばれて、全然OKな流れを作り出す。これは読者感涙である。12巻読んでて良かった!!!

     また、無敵な親父やそれを制することが出来るご母堂など、脇に添えたキャラもエロギャグをドライブする上では欠かせない。抜け目がない作品なのだ。

  3. その他雑感

     別に『とらぶる』批判がしたいワケではない。ああいうのもアリだし、ウケているなら全然OKである。実用性もあるだろう。『いちご100%』の最終進化系がアレと言えば俺も納得する。しかし、ギャグ漫画としては「つっかえる」ので、おじさんとしては読みづらいよ、というダケの話。多分100人切りを達成した男なら労せずギャグだけ読み取れるのだろうが、俺はそういうタイプではないし、多分他の読者もそうだろう。
     

まとめ

  • エロとギャグのバランス
  • そしてエロギャグの引き出しの多さ(変化球含む)
  • これを美麗な絵で展開してくれる。これに勝る喜びはあろうか

 

 もうひとつあえて見所を上げるならば、確か単行本5巻あたりに作者が利き手を負傷した際のへろっへろの線の漫画がある。これを単行本にそのまま載せる度胸も凄い。本筋とは全く関係がないのにもかかわらず、あまりのヘロヘロ加減に噴飯ものである。面白いからいいんだけれど。

 関連する過去記事はこっち(↓)。エッチなギャグ漫画、いいよね。若干毛色違うけれど。

 

blueshrimp.hatenadiary.jp

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青海老

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