青海老まんが日記

漫画の感想と思い出。雑記とロードバイクも。


 社外ニートがおぼろげな記憶で、基本的に読んだ人向けに完結漫画の感想と思い出を書きます。

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【第百十一回】サスケ~まるで容赦がない~


 漫画も人もいい所だけを見つめよう

サスケ(1)

サスケ(1)

 

 

 忍者漫画と言えば忍k……NARUTOですが、忘れちゃいけないのがこのサスケ。

 私より少し上(2018年時点の50歳前後)の世代ではこれが忍者のスタンダード。もう少し下ると仮面の忍者赤影。女性陣にはカバ丸が刺さるはずだ。

 ということで珍しく父に紹介されて読んだ漫画なのである。今ではほとんどと言っていいほど漫画を読まない彼であるが、サスケは何故かビデオ屋(死語?)で借りてみるほど好きなのだ。何が彼を駆り立てるのか。その謎を解き明かす……というか単純に古きを尋ねて新しきを知る、といった心持ちです。

 

まるで容赦がない

概要

  1. 著者(私の主観と記憶に準拠)

    白土三平。父曰く「カムイ伝よりサスケ」らしい。それは人によるだろう。

  2. あらすじ(これも私の主観と記憶に準拠)
     幼き忍者サスケが父大猿と共に諸々の敵忍者と戦うことで心技体と成長していく……はずである。
     いつもの通り、気になる方はWiki(サスケ (漫画) - Wikipedia)でも見といてください。

    白土三平選集 1 サスケ 1 (白土三平選集 新装版 1)

    (かわいい感じの新装版表紙)
  3. 概要(巻数、掲載誌・時期)

     文庫版全8巻。少年で1961~1966年頃連載。

感想

  1. 出会い

     前述の通り、父に薦められて。サスケはいわゆる忍者っぽい名前の代名詞(ニニンがシノブ伝然り)だが、一体いつ頃からそうなったのだろうか。

  2. 何故素晴らしいか

     確かに子供に大人気なのは分かる。私が小学生ならサスケに感情移入して読んでいただろうし、なんなら気持ちの上では小学生なのでもちろん感情移入して読んだ(26歳会社員)。

     子供に大人気な理由。いくつかあるが、術がなんとか出来そうな理屈がついていて、かつかなり格好良いということが主に挙げられる。彼らは我々で言うところのアバンストラッシュ感覚で術を楽しんでいたことだろう。

     例えば微塵隠れの術(Wiki引用”出口の無い洞窟に入って自分は土の中に潜り、仕掛けた火薬を爆発させる。身代わりの死体を用意して自爆したと見せかけたり、追ってきた相手を爆殺する”)はかなり難易度が高いとはいえ、分身の術なんかは原理が「めっちゃ早く動いて何人もいるように見せる」とかなので、そこはかとなく出来そうな気配がするではないか? しかも、サスケは未熟なので3、4人ぐらいにしかならないが大猿は10人くらいになれる……とかいう記述があると、「じゃあ俺も2人くらいには……」という希望が湧くこと請け合いである(そうでもない?)。

    「微塵がくれの術」の画像検索結果

    (えらく物騒な技、微塵がくれの術)

     それに付随するが、大猿とサスケがやったら強いというのも安心して見ていられる要素である。特に大猿だが、明らかにお亡くなりになられた系のシーンでも、数ページ跨ぐと華麗に復活している瞬間が目立つ。あらゆる忍法や体術を駆使して何事もなかったように快勝を重ねていく様はさながらワンパンマンである(この例えもどうかと思うが、分かり易くということでご容赦ください)。こちらとしては最序盤は「大猿死んだか!!!」と焦るが、後々は「またまた御冗談を」という感覚である。

    (懐かしのAA。いつからあるんだ?)

     忍者は体術が基本、と大猿やサスケが再三述べるのもなかなかどうして興味深い。結構イイコト言ってるのよ。他にも片親ならではの苦悩とか隠れキリシタンとか情操教育に+な面が大きく、子供に見せたい漫画の上位ランカーなのは否めない。うん、良い漫画だ。絵柄も線がシンプルで、クリっとしていてかわいい感じだ。

     ……ということで、サスケの陽の部分の解説はこんなもんか。じゃあここからは陰の部分に対するコメントということで。盛大なネタバレもあります。

     まずね、人死に過ぎ。最序盤ですら容赦なく死んでいく。敵味方ともかくはおろか、フラっと出てきたゲスト的なキャラも死ぬ。いとこなんか四人いたら一人うっかりで死ぬ。サスケの学びor成長の代償があまりにも大きい。エヴァであの関西弁のヤツが死んだ(漫画版は大けがでしたっけ? 逆か?)ときに大騒ぎしたのとは大違いである。まあ死ぬ。ホント死ぬ。特に爆殺が多い。張作霖かよ。

     そして、大猿も死ぬ。「お前今まで平気で生き残ってたじゃん!!!」という期待むなしく散る。

     ということは、もちろんサスケの弟(途中出場。サスケは彼を守るために全てを犠牲にしてきた)も死ぬ。救い無いな~

     更に、サスケが成長しないシーンが目立つ。こと忍術に関しては中盤以降は退化の一途を辿るのだが、これが悲しい。だって勝てる未来が見えないんですもの……

     もうお腹いっぱいです! 現代(特に少年漫画)的にはかな~りタブーな展開が大量に混入しているワケです。めっちゃ重い。ちょっと人には薦められない。ラストの後味の悪さは秀逸である。 

  3. その他雑感

     ……冷静に考えると、アニメ版と漫画版ではやはり話の筋が大きく異なるのではないかと思う。あまりに無慈悲である。ちょっとサスケが可哀相すぎやしないかい……と思いwikiを見ると、サスケはアニメ版なら幸せに暮らしていたらしい。よかったよかった。

     50年前(連載時)は娯楽が少ないので、皆様同じ娯楽を楽しむしかないワケだ。こどもも、おとなも、おねーさんも。そうなると必然的に共通の娯楽を摂取していない人間はムラハチ(村八分の意)になる、と。だからみんな同じテレビ番組を見るわけだ。半強制的に。とするとテレビの影響力というのは、良い意味でも悪い意味でも大きかったはずである。まあ当たり前の話なんですけどね。

     

まとめ

  • サスケかわいい
  • 無敵の父
  • 爆殺

 となると俄然アニメ版が見たくなる。多分鬱々とした展開はさっぱり割り引いてくれることだろう。
 
 じゃあのノシ

 

青海老

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