青海老まんが日記

漫画の感想と思い出。雑記とロードバイクも。


 社外ニートがおぼろげな記憶で、基本的に読んだ人向けに完結漫画の感想と思い出を書きます。

 サイトマップから選べば、読んだことがある作品を見つけられるかもしれないです。

 タバタ式から辿ってきた方は、恐れ入りますがグローバルナビゲーションのロードバイクの部分から飛んでください

【第百五回】失恋ショコラティエ~!!!~


 漫画も人もいい所だけを見つめよう

 

失恋ショコラティエ(1) (フラワーコミックスα)

失恋ショコラティエ(1) (フラワーコミックスα)

 

 
本記事は物語の根幹に関わる重大なネタバレがありますので、未読の方は今すぐ回れ右してください。さあ、帰った帰った!!

















 大丈夫、みんな帰った? ホント? じゃあ始めましょうか。

  サエコ(正ヒロイン)とくっつかない展開、ビビりませんでした!?
 
 いやもう私はトンでもなくびっくりしたんですよ。こういう系統の漫画って、大体一巻の最初に出てきたよさげな二人がくっつくシステムになってるじゃないですか? だから最初の方を読んで「あ~これはどう不倫を振り切るかだな~旦那(社会的に)殺すのかな~」とか予想してた(し実際途中は旦那がすごい勢いで株下げて「自滅パターン化!」と思ってた)んですけどねん、こっぱみじんこに違いましたね。いや~このパターンあるんだ……チョコ泣きながら作ってますやん。

 

!!!

概要

  1. 著者(私の主観と記憶に準拠)

     水城せとな。ベテランですね。放課後保健室が有名らしいですが、私は全然守備範囲外でした。サッと経歴とあとがき・なかがき見た感じだとかなり引き出しありそうでした。他のも是非読んでみたい。

  2. あらすじ(これも私の主観と記憶に準拠)
     純朴な好青年だった小動爽太クンは、憧れの先輩サエコにフられて失意の中ヨーロッパでショコラティエとしての修行を五年程度積み、凱旋帰国。帰国後再びサエコさんに会うも、婚約⇒結婚の流れが既に成立しているご様子。それでもあきらめきれない爽太クンはあの手この手でサエコをオトしにかかり、ついにxxするに至るも結局手の中からサエコは離れていくのだった……魔性の女かよ!!!
     いつもの通り、気になる方はWiki(失恋ショコラティエ - Wikipedia)でも見といてください。
  3. 概要(巻数、掲載誌・時期)

     全9巻。フラワーコミックス系列で2007~最近まで連載。女性向け漫画のWikiは尻切れトンボなことがかなり多い気がするのは私の気のせいだろうか。仮説ですが、ドラマ終わった後まるで興味がなくなって編集する人がいなくなるのが一つの原因かと。

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    (九巻表紙。全巻この男のバストアップが表紙)

感想

  1. 出会い

     流行ってたらしい、という話はかねがねお伺いしておりました。流行りもの(完結済み)はとりあえず読んでおくというのが「それが私の主義だ」なので、おそるおそる読んでみたら……このザマよ!

  2. 何故素晴らしいか

     前述の通り、仮説や予測を裏切ってくるってのが珍しいので、飛び道具的にまずやられたな、という感覚でした。話の流れ的にはDVでサエコが別れて……というパターンが常套かなと思っていたのですが、そうくるか、と。まずそこ。それをおそらく連載始まった頃からラストを決めて、それに向かっていた(らしい)のは構成の妙ですね。

     で、もうちょい本質的な話をすると恋愛漫画ってのは基本的には「分かってるゴールまでどうやって距離を詰めるか」が面白いものだと私は考えています。これって少年漫画とほとんど同じで「甲子園は優勝するけど、その過程」とか「魔王を倒すまでの勇者の成長・道のり」を楽しむのと同義なワケですね。

     そういった(私の)期待感の中で、サエコさんという一度フられた女性にあの手この手でアプローチかけて、時には自分の気を静めるためにセフレをつくって、かつ恋愛下手な女性を周囲に一人セットしてそこんトコとの比較により一層映えるシステムを構築しておくってのは相当な技量だと思うんですよ。引き出しめちゃめちゃ広いじゃないですか、と。そう来るか~の連続。

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    (今見返すと一巻最初の方のサエコのかませ感ハンパではない。しかし、この語数巻に渡ってヒロイン面するから惑わされるのよ! くやし~!!!)

     どう考えても女性向けの漫画なんですが、男性目線で読んでると「あ~そういう選択肢があったのか~」とか「分かる~」の連続なんですよね。激しい失恋経験とか長年好きだった女性がいた(しフられた)男性にこそオススメしたい(だが、ネタバレになるのでこの記事は読んで欲しくない……矛盾!!!)。ちなみに私は長年の恋煩いとフられを経験してるので終始悶え通して読んでました。キッツ~。俺もフランス行きたいわ……というのはウソか。

     フられた(ふり向いてくれない)女性を見返すつもりの努力もしたことあるんですけど、やっぱり会ったらそういう打算とか計算がフっとんじゃうんですよ。それも劇中激しく描写されてて、でも一応自分の計算通りに事を運ばなきゃいけない……このジレンマがリアルなこと! これやったわ~という話も(個人的に)多数でした。ここで抱きしめない! みたいな笑
      

  3. その他雑感

     しかしだ。じゃあ女性は何目線で読むんでしょうかね? これホント分からないんですよ。サエコはどうみても悪女(終盤は自業自得感あるとは言え、ちょっとかわいそう)ですみたいなポジションでスタートしたので共感できないこと受け合いですし、セフレとして堂々の登場を果たしたサブヒロインに投影するのもなんか違いますよね。となると、薫子さんか(実は、こことひっつくのではないかと途中思ってたのだが、これも外れた)? う~ん、女心ってのは分からんなァ。

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    (これ見たら井上さんとひっつくと思うじゃん!? これが井上さん動かね~から勝機を逃すんだよな~)

まとめ

  • 衝撃の展開。ホントに。
  • 男目線では「分かる」「なるほど」連発
  • 女性目線ではマジでどう楽しんでるのか分からん

 

 「恋愛漫画はどうせ男と女がひっつくだけだろ」と言っている漫画読みの浅さよ。そこに妙があるんじゃないか。

 ちなみに私は去年までそう言ってました。マジ反省です。
 
 じゃあのノシ

(追記:女性がどうやって楽しんでいるかの答えが分かってしまった。おそらく「がんばる爽太かっこいい(かわいい)! だろう。全九巻全て爽太が表紙なのがそれを物語っている。あ~すっきりした。そういう楽しみかたね。納得納得。)

 

青海老

 異論/反論や取り上げて欲しい漫画があればコメントくだされば幸いです