青海老まんが日記(漫画の感想文垂れ流し)

主に完結漫画の感想文。たまに自転車乗ります


主に完結した漫画の感想を書く。多分漫画の感想にかこつけたぶちまけになっていると思う。

基本的に漫画を読んで「xx 感想」と調べるタイプの人を読者として想定している。要は読んだ人向け。

タバタ式から辿ってきた方は、恐れ入りますがグローバルナビゲーションのロードバイクの部分から飛んでください。最近サボリ気味

じこまん 感想:「幸せな大人」のベンチマーク


 漫画も人もいい所だけを見つめよう

 

じこまん 1

じこまん 1

 

 
 じこまん。もちろん「自己満足」の意である。

 さて、皆様におかれましては「自己満足」が得意な方もいらっしゃることでしょう。しかし私は非常に苦手である。なぜなら若いから。他人の評価が気になるから。他人からの自分の評価がそれすなわち自己評価になってしまうから。フッ、青いな……

 もちろんこの思想を形成したのは野村克也その人である。

 「その人間の価値や存在感は、他人が決めるのである。人間は人の評価で生きている。自分の評価より、他人が下した評価の方が正しいのである」と野村克也は言っている。私もそうだと思っていた。そしてその思想は今でも変わらない。

 

野村ノート (小学館文庫)

野村ノート (小学館文庫)

 

 
 一方で、ここ『じこまん』で規定されているのは「正しいかそうではないか」である。つまりこれを曲解すると「正しくなくても自己満足の海に浸れればよいのでは?」ということになる。

 そしてそれを忠実に実行されているのが『じこまん』の方々だった。目からウロコであった。ただソレが難しいんだなァ……

 

 

「幸せな大人」のベンチマーク

概要

  1. 著者(私の主観と記憶に準拠)

     玉井雪雄。個人的には『かもめ☆チャンス』の人だが、多分オメガドライブの方が有名だと思う。

    かもめ☆チャンス(4) (ビッグコミックス)

     多分現存する自転車漫画で、自転車の描写が一番丁寧な『かもめ☆チャンス』



  2. あらすじ(これも私の主観と記憶に準拠)
     筆者が趣味として自転車に乗り始めてから沼にハマっていく様を丹念に描いたエッセイ漫画。ローラーから自転車生えてるし。あるあるが止まらない。
     いつもの通り、気になる方はWiki……がない。公式から引用すると、
    大ヒット中の自転車ロードレース漫画『かもめ☆チャンス』の著者・玉井雪雄氏が描く、アラフォーメタボ男の自転車(ロードバイク)を楽しみつくす方法。本当にあなたの人生を変えちゃうかもしれない一冊。他の誰でもない「自分」を「満足」させたかったら『じこまん』読むべし読むべし!!
     になります。

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    第三巻表紙。エンゾかよ笑

     

  3. 概要(巻数、掲載誌・時期)

     全3巻。漫画ゴラクでいつ連載だ? 2014年前後だったと思うケド……。

感想

  1. 出会い

     私もローディの端くれなので『かもめ☆チャンス』は読んでいた。けっこーおもしれーじゃん、この作者何書いとるんじゃろ……という流れ。初めて表紙見たときはGIOSのオッサンやん! と思ったのは内緒。

    ロードバイクに乗るときに読む本 改訂版 (趣味の教科書)

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      最近この人見ないな……

  2. 何故素晴らしいか

     ちゃんと自己満出来てるから。これに尽きます。

     なぜだろう。僕はいつから「じこまん」できなくなったのだろうか。

     学生時代は「じこまん」出来る瞬間が今より遥かに多かった。自転車やっててインカレ出た時も、別に誰が褒めてくれるわけでもない。表彰されるわけでもない。けど確かに「じこまん」に向かって努力できたし、それが楽しかった。

     学生バイトだってそうだ。時給1000円。黙っていても手に入るし、そこそこの仕事をしていればよい。でも、なんとなく頑張ってしまう。意味もなく。そしてそういう自分に満足していた。「じこまん」である。

     ところが今はどうか。社会人としてあくせく働いている。上司から言われた仕事をただひたすらにこなす。そこに「じこまん」は存在しない。「よくやった」とか「まあまあ」とか言われても、正直ほとんど嬉しくない。

     これはおかしい。少なくとも、自分で言われた仕事なのに。仕事自体が嫌な訳ではない。資料作りとかは嫌いではないのだ。

     そして原因が分かった。周囲と比較してしまうのである。同期がいて、先輩がいて、後輩がいる。そんな環境で、給料や評点が発生する。そして、その仕事の出来栄えで人間性も含む全てが規定される。

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     この境地にたどり着きたい。見よこの表情を。

     先ほどメールで「マナーがなっとらん奴が多い。ちゃんとせえ」みたいなのが同期全員宛てに回ってきたが。私は小心者なのでそういうマナーみたいなのは割合にきっちりしている(至らない部分もあるが)。ところがそんなところ会社は1mmも評価してくれない。出来て当然。その上で仕事を評価する。そしてマナーがなっとらん奴でも仕事が出来れば実際には評価されている。マナーがなっていて仕事が出来ない奴は淘汰される。

     なので、仕事だけで企業人は評価される。なんならウチは点数も出る。そしてクビが涼しくなる。他人と較べてしまい、クビが涼しくなる。そんなところに「じこまん」の余地はない。「マナーだけはきっちりしている」という「じこまん」は絶対に許されない。

     そんな中この漫画はどうだ。レースにも出ない。ライドイベントで完走も出来ない。やってることはポダリングばかり。なんとまあ素晴らしいじゃないか。これが大人だ。毎日楽しそう(実際は漫画作成で苦しまれているとは思うが……)で羨ましい。

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      言いたいのはこういうコトです

     そういう「幸せな大人」のベンチマークとして本書をお勧めしたい。
     

  3. その他雑感

     というわけで私事で恐縮だが、クビが飛びそうである。と同時に、「じこまん」に近づいていく、かもしれない。

まとめ

  • 「じこまん」は悟りの境地でありそこに達するべき
  • 組織の一員として「じこまん」はなかなかキビしい。少なくとも私は。
  • エッセイ漫画に随分と考えさせられてしまった

 

 表彰台に乗りたいというのも「じこまん」。ダイエットも「じこまん」。おいしいもの食べたいのも「じこまん」。堂々と「じこまん」を目指していると言いたいね。

 他の自転車漫画のお薦めはコレ。

 

blueshrimp.hatenadiary.jp

 

 

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 じゃあのノシ

 

青海老

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